第8期「ながの視察団 AOKI咸臨丸」第13回ワークショップが開催されました

(2024.09.30)

第13回ワークショップが9月29日(日)に松本市で開催されました。

ヨーロッパ視察研修から早1.5ケ月。今回久しぶりに皆で元気な顔を合わせました。

はじめは3卓に分かれたグループでチェックインタイム。この夏休みの体験やヨーロッパから帰ってからの意識の変化等の話しが各テーブルで和気あいあいと繰り広げられていました。各々のチャレンジや体験などのシェアから、CREWの皆さんが好奇心旺盛に様々な分野に対してトライしていることが感じられました。

まず初めにインプロビゼーション。今日は3分間スピーチです。テーマは時事問題。

①「石破新総裁に期待すること」

②「欧州で躍進する極右政党について」

③「選択的夫婦別姓について」

最新の日本の動き・世界の動きを知っておかないと深くは話せないお題。でも少しのきっかけをつかんで自身の得意な領域へ話を引っ張り込むという瞬発力は大したものです。なお、①では、「欧州の研修を踏まえた中で、税金の大切さは理解したので、税金の収集の仕方等を検討してもらえればと思ったりします」等と咸臨丸の研修内容とも絡めてお話しされていました。

次は英語のセッション。今日は「創造性」について深堀をしていく1日ですが、全てを英語で行うという新しい取り組みでした。

まず始めは…”What COLOR are you today? And Why?”

今日の皆さんの状態についてシェアしてくださいという時間。皆さん、なんの躊躇もなくすぐ英語で会話をはじめ、自分の心情を吐露していきます。日本語で話すよりは自分の思考や感情を話すのに時間がかかったり、全てを表現しきれていないかもしれませんが、積極的に会話を繰り広げる皆さんの姿に、「1年前は英語で会話となった途端に沈黙の時間が長かったのになあ」と著しい成長を感じました。

”What is Innovation to you?”

イノベーションという言葉はよく聞くけれど、あなたにとって?と各テーブルで議論を交わします。

【Innovation = Creativity + Implementation】

イノベーションとは、創造性+実施であり、創造するだけではイノベーションにならないということを教えてもらいました。

今日の目標は2つ!

  1. Learn how to break limitations in one’s thinking.
  2. Master new techniques that help create innovative ideas.

今、社会の置かれている状況はVUCAと同じように、BANIともいわれている。BANIのBはBrittle(もろい)、AはAnxious(不安)、NはNon-Linear(非線形)、IはIncomprehensible(不可解)である、だからイノベーションが必要というのはわかりますねと社会状況についての前提条件を学びました。

このような不確実な社会の中で、どのようなイノベーションが私たち自身にも必要とされるのか。頭の中で固定化されたパターンは、イノベーションには危険になるもの、パターンを壊していく必要があるという意味でワークを何回か繰り返しました。

例:魚の絵をかいてください、と言った時、日本人は9割方が頭を左に各傾向がある。パターン化されたことが悪いという訳ではなくてパターン化された思考のままだと、イノベーションが進まないため、それをどのように打開していくかというワークでした。

ランチはレストラン、とても美味しいコース料理をいただきました。

午後は創造性開発のテクニックを活用して、アイディア出しをしてみる時間です。

◆テクニックB: Breaking

当たり前・通常を否定する方法で新しいサービスのアイディアを出す。 「タクシー」「映画館」等のお題で実施

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テクニック L:Linking

セレンティピティ【偶然の出会い】を機会的に作りだすテクニックを活用し、新しいサービスのアイディアを出す。お題は「レストラン」で実施。

総合演習:

本日学習したテクニックBとLを活用し、「新しい修学旅行」をテーマにグループ毎にアイディアを案出。案出したアイディアをグループプレゼンテーションにて共有。

既に存在している商品やサービス等を当たり前に受け入れるけれど、その「当たり前」を疑ってイノベーション思考を持つことが今の不確実な社会では必要とされる能力。

今後の社会を築く上で、皆さんには是非このイノベーション思考を育んでいってほしいと思います。

次回も松本会場で開催です。寒くなってきていますが元気にお会いしましょう。