第6期 「ながの視察団 平成の咸臨丸」 第12回研修会(京都研修)が行われました

(2019.04.05)

アメリカ合衆国視察研修から日本に戻って、約1週間後の4月2日(火)、3日(水)には1泊2日の京都研修も行われました。

4月2日(火)

桜もちょうど満開ということもあり、京都はまさに観光シーズン。海外からの観光客も含め、京都駅は混雑していました。

そんな京都での最初の訪問は、京都大学iPS細胞研究所 CiRA(サイラ)。iPS細胞研究所と言えば、所長の山中伸弥先生が、2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞されたことでも有名ですが、今ではiPS細胞のストックを柱とした再生医療分野で大きな注目を浴びています。

今日は、副所長 医学博士の戸口田淳也先生が、講義と案内をしてくださいました。

CiRAとは、Center for iPS Cell Research and Applicationの頭文字になります。

研究だけではなく、Applicationつまり応用が大切であり、研究所の使命はiPS細胞の医療応用ということだそうです。網膜剥離の病気や血液の病気への応用も既に進んでいるそうです。戸口田先生の講義の後は、国際広報室の中内さんが一部の研究所(ラボ)を案内してくださいました。

日本の最先端の再生医療の現場を訪れたこと、大変貴重な経験でした。

 

4月3日(水)

2日目は、京都の企業、株式会社島津製作所の訪問。こちらも昨日のiPS細胞研究所同様、社員である田中耕一さんが2002年にノーベル化学賞を受賞したことでも有名です。また創業145年という歴史ある企業でもあります。

そこでまず訪ねたのが、創業の地にある創業記念資料館です。島津製作所の創業と発展は、2人の島津源蔵(創業者とその息子)によってなされたそうです。その足跡をたどる歴史館であり、島津製作所の社是である「科学技術で社会に貢献すること」がとても良く理解できました。

 

創業記念資料館をあとにして、向かったのが本社。まず本社ショールームの電光モニターが私たちを迎えてくれました。

最先端の科学技術のショールーム見学のあとは、楽しみにしていた中本晃会長とのミーティング。中本会長個人のお話し、会社のお話し、京都の会社のお話しなど多方面にわたりお話しいただきました。中本会長は、学生時代、柔道をおこなっていたそうで、ズバリ座右の銘も柔道家である加納治五郎が説いた道、「精力善用」「自他共栄」だそうです。(あとで調べましたら、この言葉にはとても深い意味がありました)

そして私たちにエールを送ってくださいました。「今でしか出来ないことに全力投球して、将来に備えましょう」

2日間の慌ただしい京都研修でしたが、とても充実した2日間でした。お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。