New!第五期 平成の咸臨丸 スウェーデン研修に行ってきました NO1

(2017.08.14)

8月6日(日)

スカンジナビア航空にて空路デンマーク・コペンハーゲンに向けて、成田空港から出発

飛行時間は約11時間20分。コペンハーゲン空港では、乗継まで時間があったので空港内のショップをぶらり散策。

そして乗継便で、スウェーデン・ストックホルムへ。空港に着いたのは、20時10分。日本ではもう夜で暗い時間帯ですが、ストックホルムはなんと明るいこと。そうなんです、北欧は白夜なので、この時間でも明るいのです。

今日は長時間の空の旅、明日からの視察に備え、早めに休みました。

8月7日(月)

9時、バスに乗って出発。今日はガイドの智恵子さんが案内してくださいます。

ヴァクスホルムへ

バルト海から外敵の侵入航路に位置する島であったストックホルムの群島の1つヴァクスホルムまで船で向かいました。

船から見た街並みの素晴らしさ。オーシャンビューは最高でした。

約1時間20分船に乗り、ヴァクスホルムに着き、島を散策し、美味しいアイスクリームも食べました。

ガムラタウン・王宮

そこからバスに乗り再びストックホルム市街地へ。玉石敷きの通り、古風な建築が保存されている魅力的なエリア “ガムラスタン”へ向かいました。

ここでは、英語でインタビューをするというチャレンジを行いました。2人一組のペアで、ガムラタウンにいるスウェーデンの方や外国の観光客の方に話しかけました。話しかける内容は、「私たちは日本から来ました」「日本のことで何か知っていますか?」「スウェーデンのことを教えてください」といった簡単な会話です。5チームすべて頑張りました。その結果は明日発表です。

ランチと英会話実践のあとは王宮見学。イタリア・バロック様式やフランス・ロココ様式の内装や装飾などが見もので、現国王が執務を行う時に利用しています。

王室礼拝堂や豪華な居室、そして王や王妃の王冠や宝石で飾られた剣などを見学しました。

ヴァーサ号博物館

そしてガイドの智恵子さんが、もっとも好きだというヴァーサ号博物館へ、

ここは1628年の処女航海でストックホルム港に沈没した王室の軍艦、ヴァーサ号が展示されています。沈没から333年後の1961年に、奇跡的に極めて良い状態で引き上げられたそうです。まずヴァーサ号の歴史を簡単にまとめたビデオ(もちろん英語)を鑑賞した後、館内を見学しました。その船体の大きさにも圧倒されましたが、素晴らしい彫刻が施されており、とても見応えがあります。当
時の国王グスタフ2世の指揮のもと、ポーランドとの戦いに使用する目的で建造し巨大な軍艦として出航したヴァーサ号ですが、一度も戦わずして処女航海日に沈没してしまったのです。でも良い状態で引き上げられて、当時の歴史を知る手掛かりにもなっているのですね。

8月8日(火)

今日から通訳をしてくださる池田絵実さんが同行。絵実さんは、咸臨丸の英語の先生、ダンテさんと同じ会社の方です。

ノーベル博物館

まず向かったのは、ノーベル博物館。ここでは今回の視察をアレンジしてくださったLeif Cervinさんと絵実さん、ダンテさんの会社の上司、湊谷さんが出迎えてくれました。

ストックホルムと言えば、ノーベル賞です。博物館内には、ノーベル賞の提唱者、アルフレッド・ノーベルの障害やノーベル賞の歴史が展示されていました。日本人ノーベル賞受賞者の紹介もありました。ショップでは、本年2月に講演をしていただいた2015年ノーベル物理学賞受賞、梶田隆章先生のプロマイドハガキもあり感激しました。ノーベル賞チョコレートをほぼ全員がお土産に購入しました(高かったです・・・。スウェーデンは物価が高いことを実感しました)

クッレン就学前学校

ノーベル博物館前で、いったんLeifさん、湊谷さんと別れ、クッレン就学前学校(Kullen Kindergarten)を視察。1歳から5歳までの子どもが通っているプレスクールです、カリン校長先生とインガー先生が案内してくださいました。

プレスクールとは、幼稚園と保育園を一体化したものであり、学校制度の中のひとつのスクールです。驚くべきことに、1歳児で約50%、2歳から5歳児で約90%以上がこのプレスクールに通っています。安全な保育環境のもとで子どもたちの発達と学習を促進することが目的であり、両親とも働いていることが多いスウェーデンの社会福祉の基本だそうです、驚いたのは子どもたちに対しての先生の多さ。1歳から3歳では、17名の子どもに対し3名の先生。3歳から6歳の23名の子どもに対し3名の先生だそうです。またプレスクールの運営は税金で賄われており、保護者が持つ費用は全体の7%にすぎないそうです。そういうお話しを伺うと、消費税が高いのもうなづけます。ここで先生がおっしゃっていた中で、「遊ぶことから子どもたちは学ぶ」「子どもは能力が高い」という言葉が印象的でした。

ベビービョルン(Baby Bjorn)

続いて視察したのが、ベビービョルン。ここは抱っこひも、よだれかけ等で有名なベビー用品の製造と販売を行う会社です。日本支社もあり、日本の数多くのベビー専門店が、ここのベビー用品を扱っています。本日お話しを伺ったのは、セールス&マーケティング コーディネーターのLarsさん。Larsさんは、日本に留学、住んでいたこともあるそうで、とても流暢な日本語で説明してくださいました。

ここの会社が大切にしていることは、品質、安全性、スタイリッシュ。医師とのコラボもあるそうです。そしてお父さんを大切にすること。日本支社でも、ベビービョルン スタイリッシュパパコンテストを実施しているそうです。1961年創業の会社ですが、ビジネスコンセプト「3歳前の子どもたち向けの優れた品質の安全で革新的な製品を開発することにより、小さな子どもたちを持つ両親の日々の生活を楽にすること」は当時から変化していないとのこと。途中、娘さんを連れたデザイナーのデヴィッドさんが来てくださり、デザインの話しをしてくださいました。

ホテルにて

ベビービョルンを後にして、ホテルに戻った私たちですが、ホテルでも素晴らしい話しを聞くことができました。予定にはなかったのですが、ストックホルムで経営者コンサルティングを行っているLena Alfrediusさんとのミーティング。Lenaさんは、日本の有名企業の経営者のコンサルティングも行ったことがある方。Lenaさんからは、いいリーダーになるのはどうしたらいいのか、というお話しを伺いました。結論は「自分自身をよく知る」ことが大切だということでした。研修生からの質問に対しても、真摯の態度でお答えいただいたLenaさん、突然のお願いにもかかわらずお時間をおとりいただき、ありがとうございました。

ディナーからは、Leifさん、湊谷さんも参加。ここでは昨日実施した英会話実践のプレゼン大会が行われました。5組ともそれぞれ頑張りましたが、Leifさん、湊谷さんの審査で優勝ペアが決まりました。