第6期 「ながの視察団 平成の咸臨丸」 アメリカ合衆国視察研修に行ってきました  <ワシントン・ボストン編>

(2019.03.25)

3月17日(日)

いよいよアメリカ合衆国へ出発です。

搭乗手続きをして、手荷物検査の前にまず記念撮影。

メンバーは12名の研修生、財団から2名、今回同行していただきます協力会社のヘィニーさんの総勢15名です。

「行ってきます!」

 

10時40分、成田発、12時間35分のフライト。ワシントン・ダレス空港には当日の10時15分に着きました。時間通り着いたのは良かったのですが、入国審査にかなり時間がかかってしまいました。ということで、ワシントン視察の時間が少なくなりましたが、昼食後、リンカーン記念堂へ。ここにはキング牧師の有名な「I have a dream」の文字が刻まれた階段があります。キング牧師があの有名な演説をした場所です。

駆け足でリンカーン記念堂を視察した後は、ホワイトハウスをバスの車窓から見学。そして大急ぎで空港に戻りました。

ワシントン・ダレス空港からは、約1時間40分のフライトで19時頃にはボストン空港へ。ホテルに入る前に夕食会場へ。このレストランではボストンのシーフードを味わいました。またここでもう一名合流。ボストンでアテンドと主に通訳をお願いします池田さんです。

そして長い長い3月17日が終了しました。時差ボケもあります。今日はゆっくり休みましょう。

 

3月18日(月)

本格的なアメリカ合衆国視察研修のスタートです。

 

午前中は経営学者、ハーバード大学経営大学院研究員の武田悠作氏の講義。武田さんは組織、マネジメントの専門家で様々な起業と携わっていらっしゃいます。

武田さん自身の小学校から中学・高校時代、アメリカの大学時代のお話しを伺い、武田さんのいいところ、悪いところを出し合ってディスカッションを行いました。

そのあとは、キャリア設計にとても大切な「グリット」(やり抜く力)の講義。講義後、自分のグリットを作成し、自己分析、ミーティング、発表です。発表は「ぼこぼこタイム」。皆からの意見や改善をもらいます。

あっと云う間の2時間の講義。最後のまとめでは、「これから、数々決断しなければいけないことが出てくる。決断しなくてはいけない時、その環境でグリットを活かすことが大切」というお話しで終了しました。武田さん、ありがとうございました。

このあとはMITへ。MITとはマサチューセッツ工科大学。2012年以来2018年まで7年連続世界第1位の大学です。そこの学食でランチ。ランチ後は、MITメディアラボへ。MITメディアラボとはマサチューセッツ工科大学建築・計画スクール内に設置された研究所です。主に表現とコミュニケーションに利用されているデジタル技術の教育・研究を専門分野で、人のコンピュターとの協働を目指します。今日は日本人研究員の吉田貴寿さんの講義とメディアラボ内を案内していただきました。吉田さんは長野県松本市出身。そんなご縁もあって、とても熱心に講義をしてくださいました。講義の資料では、松本城のお話や、通っていた中学校などのローカルな内容もありました。私たちの質問にも、真剣にそして真摯に応えていただきました。MITメディアラボのモットーは“Deploy or Die ”とにかく実装せよ、とにかく作って、みせて、直してという意味です。吉田さんのお話しはユーモアいっぱいで、楽しく聞くことができました。進路のお話しもしていただきました。印象的な言葉、「やりたいことをトコトンやろう、大学=好きなことは好きなだけ、しかしやってるうちに興味はうつる、溢れるやる気を、「やった」に帰る、情報が伝わって仲間が増える、心をゆさぶる体験があって伝える、アートの力で心を動かす。」まとめです。信じて Compass on Your Heart!

夕食はホテル近くのイタリアンで、吉田さんにも来ていただきました。ここでも吉田さんを質問攻め。遅い時間まで吉田さん本当にありがとうございました。

3月19日(火)

ボストン2日目。今日のボストンはとても寒く、風も冷たい日となりました。

本日はまずハーバード大学視察ツアーの参加。学生のエリザベスさん、ジェイデンさんの案内で構内へ。ハーバード大学の歴史を教わりました。同大学はアメリカが建国される前の1636年にできたとても古い大学。しかしながら当時は女性を受け入れなかったとのこと。今のアメリカでは考えられないことですね。

視察の後は、やはり学生のイーライさんからハーバード大学の素晴らしさを講義していただきました。強みは優秀な教授がいて、間近に接することができること。歴史的な資料等、本物に接しながら授業を受けることができること。課外活動が盛んなこと。大変お金がかかる大学ではありますが、奨学金制度が多種あること、様々な専門分野があることです。ある研修生からの質問、「ハーバード大学ではどのくらいの学力が必要なのか」に対する回答です。「学力のレベルは一律ではない、国によって、地域によって違う。」とのことでした。

午後はコンサルティング会社のクランプ氏の講義。クランプさんは第4期生の際も、講義をしていただきお世話になりました。ここではリーダーシップに関する講義です。まずVUCAという言葉を教わりました。今の世界は、予測不能な「VUCA」の時代と言われているそうです。今日のテーマは、”Global Leadership in a VUCA World” 「VUCA(予測不能)の時代におけるグローバルなリーダーシップ」。今な時代には様々なリーダーがいます。概念的な講義でしたが、リーダーシップの必要性、理解できたでしょうか?

今日はボストン空港からサンフランシスコ空港に向かいます。広いアメリカ合衆国です。国内なのに、6時間のフライト、そして3時間の時差があります。飛行機に乗ったとたんに、ウトウトと。今、寝ちゃうと夜眠れませんよ。

ワシントン・ボストン、さようなら。実に実り多い3日間でした。